カーテンのデザイン性、機能、価格を左右するカーテンメーカーのポジション別特徴

投稿者: | 2018年10月21日

カーテンショップには、たくさんのカーテンサンプルが並んでいます。デザイン性、機能、価格もさまざまですが、それらは供給先のカーテンメーカーのポジションによって決まってくることが多くなります。この辺を理解しておくと、カーテン選びにも幅が広がります。今回はポジション別に特徴をご紹介します。

 

ブランドメーカー

ブランドメーカー「川島織物セルコン」のカーテンシリーズ「FELTA」

現在、日本のカーテン市場でもっとも流通量が多いものが、(一社)日本インテリアファブリックス協会(略称・NIF)の加盟企業を中心とした、「ブランドメーカー」が販売するカーテンです。アスワン、川島織物セルコン、サンゲツ、シンコールインテリア、スミノエ、東リ、リリカラ、フジエテキスタイル、マナトレーディング、フェデインターナショナルなどが有名です。

業界団体の自主基準に準じた、さまざまな機能(ウォッシャブル、防炎、遮光、遮熱など)を付与しているなど安心・安全に使用することができます。またデザイントレンドを踏まえた商品開発力も高いものがあります。毎年新デザインを発信し、カーテンの魅力を提供し続けています。

ブランドメーカー「スミノエ」のカーテンシリーズ「U-Life」

デザイン、機能、価格面などもっともバランスがとれていますから、ブランドメーカー品を選んでおけば、まず間違いないでしょう。

 

ノンブランド品・産地系カーテン

繊維製品であるカーテンは、実際の製造は昔からの生産地(産地)でつくられています。主な産地は江南一宮産地(愛知県)、福井産地(福井県)、桐生産地(群馬県)などです。一般的には、各産地からブランドメーカーに供給されるのですが、近年は産地から直接的にカーテンショップに販売されるケースも増えています。こうしたものが、いわゆる産地系カーテンといいます。

カーテンショップとしては直接仕入れられることで、リーズナブルに提供することができます。一方、ブランドメーカーによる商品企画を経ていないためデザイン性については、ベーシックなものが中心となります。

全国チェーン店、ホームセンター、大型家具店、ライフスタイルショップなどでオリジナルカーテンとして販売しているのはこのカテゴリのカーテンが多くなります。

 

海外高級ブランドカーテン

日本のブランドメーカーと同様の位置付けで、海外ブランドカーテンも日本市場にたくさん参入しています。クリスチャン・フィッシュバッハ(日本名フィスバ)、クリーエーションバウマン、JAB、ウィリアム・モリス、サンダーソン、カサマンス、Z+R(チマー&ロード)、ハンターダグラス、デザイナーズギルドなどです。

本場ヨーロッパのブランドだけあり、非常にデザイン性は高くなっています。その反面、輸入経費もかかることから価格は高くなっています。

 

海外直輸入カーテン

「ハイムテキスタイル2018」トレンドエリア

世界では、毎年インテリアの展示会が開催されています。有名なのがハイムテキスタイル(ドイツ)、メゾン・エ・オブジェ/パリ・デコオフ(フランス)、エブテックス(トルコ)、インターテキスタイル上海(中国)などですが、それら展示会にはヨーロッパ、およびアジアなど世界中の生産国(産地)からカーテンメーカーが集まります。

その展示会に行くと、そうした世界中のメーカーから直接的にカーテン生地を仕入れることができます。カーテンショップの中にも、海外展示会に行って直接仕入れるところ多くあります。そうして直接仕入れたカーテン生地をつかったカーテンを海外直輸入カーテンとして販売します。

「インターテキスタイル上海208」会場

直輸入カーテンの場合、仕入れたメーカーの産地によって品質やデザイン力、そして価格帯もかわってきます。主な産地としては、ドイツ、イギリス、フランス、スペインといったヨーロッパ系、アジア圏では中国、インド、トルコなどです。デザイン性などが高いのはヨーロッパ系で、中国、インドなどは価格的に魅力があります。トルコ系はその両方を備えている産地として人気となっています。

 

「カーテン買うならこのお店」で紹介するカーテンショップでは、お客様の希望を踏まえて、上記のカーテンメーカー、ブランドメーカーを使い分けながら提案してくれます。