
(一社)日本流行色協会(JAFCA、市島寧理事長)は、「2026年の色――メッセージカラー」として、「心満ちる ハートフェルトピンク(Heartfelt Pink)」を選定し、発表しました。
マンセル値は1.2R8.3/4、参考値は16進数(Hexadecimal)で#ffcccc、CMYK値はC0/M30/Y10/K0、系統色名はライト・ピンクです。
JAFCAによると、「ハートフェルトピンク」選定の背景には、生活不安が長期化する中で、人々が安心・安全を求め、過度な刺激を避ける傾向が強まっていることがあります。その結果、安定感のあるベーシックカラーや、癒しを感じさせる淡い色が好まれるようになっています。
一方で、大阪・関西万博の開催や、日本初の女性首相の誕生といった社会的な動きが、停滞ムードに変化をもたらす小さな芽となり、2026年は人々の気持ちが「静」から「動」へと移行していく一年になると見られています。
また、スマートフォンを通じた疑似体験で多くのことが完結する時代において、実際に身体を動かし、人と直接出会い、コミュニケーションを交わすといった「実体験」の価値が改めて注目されています。感情に刺激を受ける動的な要素が、心身の充足感につながるという意識が高まっていることも、背景の一つです。
こうした心の活性化や身体性への関心の高まりから、JAFCAでは「動き」をイメージさせる暖色系に注目しました。中でもピンクは、活力や意欲といった動的なイメージと、幸せや寛容さを感じさせる柔らかな印象をバランスよく併せ持つ色です。
変化を受け入れる心をやさしく後押しし、明るく幸せな気持ちで心を満たしてくれる色として、JAFCAは「ハートフェルトピンク」を2026年の色に選定しました。

JAFCAのホームページ
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